これは私の母方の祖母から聞いたおまじないです。
物事がどうしようもなくなった時に、身内や友人以外の誰かに手伝ってもらって願いを叶える方法です。上手く使えば、本当に色々と願いを叶えてくれます。
効能:様々な願いを叶える
用意するもの:米粒一握り、ガラスのコップ、小皿、水、お盆、紙、指か毛筆
対応ジャンル:あらゆるもの
系譜:不明ですが恐らく中国
人の住まう家には、ウチとソトがあります。
ウチは安心を得られる代わりに、出来ることに制限があります。ソトは、自由がある代わりに危険もあると言っていいでしょう。それは、目に見えないものについてもそうで、特に、家のソトというのは、昼夜を問わず様々なものが、彷徨っています。
もちろん、多くの人はそういったものを見ることが出来ません。しかし、人は古来より様々な方法をつかって、そういう「目に見えないモノ」を想像し、いろいろとコミュニケーションを取ってきました。
ソトを徘徊する、名もなき者の力を借りるおまじない
今回おすすめするおまじないは、もう亡くなっているウチのおばあちゃんが生前教えてくれたものです。おばあちゃんは満州の引き上げ組で、このおまじないを中国で土地の人に教わったのだといいます。
内容は、悩み事があって本当にどうしようもなくなったとき、それを家のソトを徘徊する霊的なものに供物をささげて相談してみる、というものになります。
やり方は簡単です。
- まず紙を用意します。ノートの切れ端でもいいです。そこに、指先か毛筆の筆に水をつけて、簡単にあなたの願い事を書きましょう。水で書くのでその文字は書きづらく、見えないと思います。ですから込み入ったお願いは出来ません。シンプルに、簡潔に、お願いを書いてください。
- 次に、コップと小皿を用意します。コップはガラスで透明なものが良いです。小皿はできれば白が良いです。
- コップには水を、小皿には炊く前のお米を一握り載せます。それを先ほど書いた願い事の紙といっしょにお盆にのせて、家の外に、置いておきます。置く場所は玄関ではなく、窓の外や庭などが良いです。 ちなみに中国では中庭に置くことが多いそうです。
- その水とお米は、しばらく置き続けないといけません。しかも中身は毎日新鮮なものに変えましょう。紙に書いた願いも、毎日おなじように水で書き直したほうが良いです。それを繰り返して下さい。
- すると、ある日、水とお米が極端に減っている日があります。それは、ソトを徘徊する霊的なものが、水とお米をもらったということです。そうなると、その霊的なものはお礼にあなたの願いに出来る範囲で協力をしてくれるのです。
これだけ聞いてしまうと、ちょっと怖いかもしれないですね。ですが、水とお米が減ると本当に物事が叶うのだそうです。
ちなみに、ウチのおばあちゃんは何を願ったかというと、日照り続きで埃っぽかったので雨を願ったそうです。そうしたら、水と米が無くなった日から数日後に、土砂降りになったそうです。
他にも何か願ったのかと聞いたら「秘密」と言って教えてくれませんでした。