護符を飲む、という話を聞いたことがあるかと思います。
有名なのは、千枚通しの護符ですよね。高野山金剛峯寺のものがメジャーで、これは東京にも別院があり、そこで購入することができます。
特集 ✿ オンライン購入可能な、本物の呪術護符の徹底比較解説。
あなたは願いを持っていますか？ 日々の願いの力を後押しする『護符』は神社だけでなくネット購入も可能です。ここでは、恋や復活愛／略奪愛、仕事や疾病、人生全般に使える、オーダーメイト符について比較解説しています。桃源院かなえや・命泉庵ご祈念堂〜比較解説
伝説の護符＝千枚通し
伝説としては、高野山を開いた弘法大師＝空海が、諸国を歩む中で、その土地土地の人たちに、護符を書いて飲ませた事に由来しています。
効能は病気が主だったと言われています。転じて今では安産のお守りになっていますね。
千枚通しという飲む護符は、弘法大師という、その大きな存在感もあって、１０００年以上も前の伝説であるにもかかわらず、今に続いているものとなっています。
さて、この飲む護符というものですが、本当に効果があるのでしょうか？ あるいはご利益があるのでしょうか？
そのあたりについての解説をしたいと思います。
飲む護符の効果効能について
わたしは、このサイトで何度も申し上げている通り（※下記「本当によく効く護符、参照」）、護符というのは、その人のもつ能力を暗示で持って引き出す力をもったものだと、常々お伝えしています。
そしてこの千枚通しという護符も、その用法に則った古式ゆかしい、護符の利用法の一つにあたります。
平たく言ってしまうと、効果効能があったから今につづいているのだ、ということです。
しかし実際のところはどうなのか、呪術的な側面と科学的な側面から説明したいと思います。
呪術的な効果としての飲む護符
人は基本的に、背景のしっかりした物、歴史あるもの、形あるものというのを、信じる傾向があります。年月をかけてそこに存在しているものというのは、価値があってそこに在しているのであって、偶然ではない、ということです。
それは全くそのとおりであり、世のすべての宗教的言説や効能をもつ「行い」というものは、それらの説得力を背景に行使され、効果を発揮しています。
つまり、強く願う想うというのは何よりの効能なんですね。
で、この千枚通しというのは、弘法大師という箔がまず背景にあり、次に年月と、それを発行する神社の形が、効果を担保しています。
それらをひっくるめて初めて、千枚通しは「効く」「効果」を発揮しているのです。
では、科学的にはどうか？
科学的な側面における千枚通しの飲み薬としての効果
ここでいう科学的なものというのは、西洋医学的な側面としましょう。
科学的な点で表される、１＋１が２であるというような側面でみた時の効能は正直証明のしようがない、としか言えません。
西洋の科学は、数学という文化の上に、観察とその反証、証明によって生み出された学問ですから、そういう文脈に則っていない千枚通しを飲むという行いは、効く効かない以前に、判断が出来ない状態に陥るのです。
ですが、マイナス要因は、ただそれだけの話でもあります。
実は医学的用法には「プラシーボ」というものがありますよね。つまり、願いや想いは人のカラダをプラスやマイナスへと動かすことが出来るのです。これは、科学的に検証をされた事柄です。
あるビタミン剤を毒だといえば人は警戒し、血管が萎縮し、めまいをおこして体調を崩すことがあります。あるビタミン剤を劇的な効果のある新薬だ、といえば、人はポジティブになり血流がよくなり体温があがり免疫力を高めるかもしれません。
つまりは、科学以外の側面で、人は自身の身体的、心理的能力を変えることが大いに有り得るし、プラシーボという文脈において、千枚通しを飲む、という文化は、全く正しいものなんです。効果を発揮してもおかしくないものだったりするんですよね。
ここが、この「護符を飲む」という文化の面白いところだな、と思います。
でなければ、１０００年も残らないんですよね。
では現代においてはどうか？
ところが、これが現代になると、ちょっと事情が変わってくるんです。
つまり、多くの一般人が科学に触れた結果「護符を飲む」という行為に疑いが生じるんです。これが、効果を減じているんです。
たとえば弘法大師が目の前にいて、奇跡をみせたあとで、千枚通しを薦めた場合と、そこいらへんのおじさんが、突然千枚通しを薦めた場合とでは、効果の違いはどうでしょう？
やはり、目の前の奇跡があれば信じようと思えますよね。
しかし現代においては弘法大師はおらず、その効果は流石に疑問符がついてまわります。よっぽど信心深く思い込みが強くなければ、正直なところ、正しい効果を発揮出来ないだろうと思っています。
護符等を正しく使うには演出が必要
ですから、飲むにしても、やはり儀式が必要なんですよね。
たとえば、千枚通しに食紅か何かで名を書く。これは自身への願いを強めます。あるいは、神棚に飾って、別の力が入るように演出してみる。これも願いや効果を強めます。
そういう、願いと想いの仕組みを理解して、飲む事が重要なのです。
この仕組をわかっているか分かっていないかによって、護符の効果というのは本当に大きく変わります。
このあたりの考え方は、同サイトで他にも記事を書いていますので良かったら見てみて下さい。
