現代の陰陽師はどんな人々なのか?いるの?いないの?

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今回は陰陽師の実在についての、切り口の違うもう一つのお話をさしあげます。

以前、私は実際の陰陽師の先生と一緒に活動をした際のお話を↓の記事のとおり申し上げましたが、その詳細や考え方についてもう少し詳しく。

現代に本物の陰陽師はいるのか?いないのか?

私が記事に描いているので、いる、いないでいいますと、居るのです。

しかし、この「居る」という表現は、非常に幅広い範囲を指しています。

そもそもの陰陽師というのは、存在ではなく役職だ、という話を以前していますが、これは所謂、言ったもの勝ち、という側面があります。もちろん、言うからにはその背後にある神道や道教生業を理解している必要があります。

では本物か偽物か?という話でいうと、それはもう道教や神道の知識を持っていて、古来よりの目的に沿った活動をしていれば、本物以外の何物でもないのです。

広義で言えば、例えば神道の神主さんが「私は陰陽師です」と、名乗ったら、神主さんがやっていることは、陰陽師と大いにかぶりますから、何の問題もないわけです。

ですから、今の日本においても、いかようにでも実在するものなのです。

そもそもの陰陽師のユルさ

さて、この陰陽師というのは、幾つかの流派がありますが、その一つは土御門家を中心とした安倍晴明直系とその分派です。

これらはいわゆる官人陰陽師として時の政権に仕えた人たちですね。

土御門家の本家のほうは、陰陽道の禁止令にともなって、ほぼ廃業してしまっていますが、分派はほそぼそとやっているところもあります。

ただ、日本の陰陽師というのは、芦屋道満に代表されるように、官職ではない民間の陰陽師もいます。これを古くは法師陰陽師と呼んでいました。

その陰陽師が、平安の当時なにをしていたかというと──民間信仰の延長にある呪法の他には、神道的な禊祓から、冠婚葬祭の祭事の取り仕切りまで、いわゆる、現代の神社や仏閣がやっていたことを行っていたのです。

官職の陰陽師というのは人数に限りがあります。

ですから、民間からも陰陽師を名乗る人たちが多くでてきて、それぞれ市民の祭事を取り仕切っていたのです。

そういうこともあって、日本には、陰陽師が活躍した以後は日本中に安倍晴明やその他の有名な陰陽師の塚や史跡があったりするのです。

つまりは、今と変わらず、神職の祭事を取り仕切ることが出来て陰陽師と名乗った人は陰陽師だったのです。それくらい、陰陽師とはユルい生業だったのです。今で言う、お坊さんや神主さんと一緒だということです。

現代の陰陽師の方々

そして、現在の陰陽師の方々です。

彼らも、神職や道教の知識を得た上で、陰陽師を名乗っています。

土御門家系の陰陽師というのは、これは家からの許諾が無いと名乗れませんから、実質的には0人です。

いま現在活動をしている陰陽師の先生方はつまり法師陰陽師だということです。石田千尋先生、橋本京明先生等いらっしゃいますが、そういった先生方は、現代における法師陰陽師なのです。

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