書物占いとは、文字通り、書物を使った占いです。用法としては、書籍を一冊用意し、診断したい内容を頭に思い浮かべ、その本に触れ、ページをめくりそのページ内を指でなぞる。そしてその指先の示す言葉、文節、前後の文脈から意味を拾って、自身の占った内容に関連する示唆を引き出す、という占いです。
この占いは、実はけっこう昔から行われているもので、歴史的に遡ると、古代ローマにソーティーズという書物を使った占術があり、ホメロス、ベルギリウス、聖書のどれかを使って行われていました。
古くは、宗教に紐付いたもので、掲示を得るために行われていたのですが、これが簡易で汎用性が高いことから、現在も、密かにやっている人もいます。
手順は先に述べたとおりですが、細かくは以下の通り。
- 答えが書いてありそうな本を手にする
- 本の背を下にして立て、自然に開くに任せる。あるいは無作為に手で開く。
- 目を閉じて、文節を選ぶ。
ちなみに、図書館などでランダムに本を選ぶところから始める、という手法もあります。もはやここまで来ると、辻占いみたいですね。
文節の読み解きは、想像力に任せます。その単語なり文章なりから、ネガティブなことボジティブな事を想像して、一つの結果を見出します。そのままの回答が書いてあることもあれば、すこし考えないと示唆が見えないようなものもあります。ですが、そこに想像をめぐらす余地がある、というところも含めて、面白い占いだと思います。
本は何でも良かったりするのですが、一方で専用の書籍も売られていたりします。個人的には、古本屋で探してくるような、古い辞書がお薦めです。
以下は、市販されている書物占いの専用書籍です。
でも、辞書なら雰囲気も倍増ですよね。とくに古語が出てくるような──言海はおすすめです。
コメント