熊野本宮大社は、和歌山県にある、古代より存在する神社です。
社伝によると第十代の天皇、崇神天皇65年に熊野川の中洲、現在の大斎原に創建されたとされています。西暦でいうと紀元前33年です。
この神社は、熊野速玉大社・熊野那智大社と並んで、和歌山の熊野三山を構成しています。熊野三山とは、熊野を象徴する3つの神社で、ユネスコ世界遺産の構成資産でもあります。
祭神
家都美御子大神(けつみみこのおおかみ、熊野坐大神〈くまぬにますおおかみ〉、熊野加武呂乃命〈くまぬかむろのみこと〉とも呼ばれています)を主祭神としています。
家都美御子大神=熊野坐大神は、熊野神社の主神ですが、その存在は、唐の天台山から飛来したとされています。日本の神様としては、スサノオノミコトと重ねられますが、実はその素性は不明なんですよね。
またこの神社は八咫烏が有名であるいることから、太陽神であるとも、中洲にいるので水神、また木の神とする説もあります。
ほかにもイソタケルノミコトやイザナミノミコト、ククリヒメ等複数の神と重ねられる存在となっています。
ご利益
熊野本宮大社は、主祭神の性質に加えて、複数の神様を祀っていますから、様々なご利益を得ることができます。
太陽神にもなぞらえられるような歴史のある土地に根ざした強い神様ですから基本的には、人生全般のサポートが得られます。
加えて、スサノオの性質は勝負事に、イタケルノミコトの性質は林業や大漁の神として、イザナミの性質は子宝、ククリヒメは縁結びや事業の商談にご利益があります。
どうも由来としては土地に根ざした大きな神様に加えて、和歌山や熊野に紐付いた林業や漁業を振興できるようにご利益が付与された神様たち/神社であるようです。
授与品
やはり有名なのは熊野牛王神符ですね。オカラスさんと呼ばれるカラスを文字としてあしらった厄除けの護符を販売しています。カラスは八咫烏ですね。お守り等も八咫烏をあしらったものが数多くあります。
その他木札やお守り等一通り、ご利益に対応するものが用意されていますが、中でも面白いのが、再生札ですね。これは社殿の檜皮(屋根に使われている木の素材)を再生して御札にしたものです。
仔細
名称 | 熊野本宮大社 |
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祭神/本尊 | 家都美御子大神 |
特徴 | 紀元前33年より存在する、熊野の伝説上の神社 |
住所 | 〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮1110 |
HP | http://www.hongutaisha.jp/ |