対面鑑定や電話鑑定をしていると、よく遠隔透視や透視をされる占い師さんというのがいらっしゃると思います。
その人たちは本当にそんな能力があるのでしょうか?
透視能力ってなんですか?
透視というのは、言葉の通り、直接近く認知できないものを見る力ですね。
「遠隔透視」「リモートビューイング」「千里眼」等様々によばれていますが、ものが透けて見えるものと、遠くにあるものを覗き見るものとがあります。
占い師さんの手元にある水晶玉によってそれを行う風景というのは、けっこうイメージ出来ると思うのですけど、ようするに一般にもそういった認知があるくらい、著名な能力であり、占い師さんとは切り離せないものですよね。
人探しや失せ物、あるいは遠方の人の振る舞い等を見る。そういうものが透視です。
では、実際のところそれはどうなっているのか?
占い師の透視能力
これは、別記事でも書きましたが──占い師というのは、診断者の提供する情報と、自身の扱うツール(占術)、そして自身のセンスでもって、ある答えを導き出す力に長けた業種の人たちです。
それは、膨大な鑑定経験による蓄積と、ツールを使った思考法に裏打ちされたものです。そこに、術者の想像力、イマジネーションが加わることで、角度の高い当たる結果を導き出すのです。
透視も基本的にはこのしくみの延長にあります。
よく経験をつんだ占い師さんは、相手からいくつかの情報を聞く&見るだけで、その人のあらゆるものを見透かす事ができます。
人というのは、訓練をすることでそういう事ができてしまうのです。
すぐれた占い師は、手にとるように相手の裏側を覗き見て解説してくれます。中にはそれがとても具体的な人がいるでしょう。
そういう人たちが職業欄に透視であると書き出しているのです。
イメージのちから
なんだか、考えていた透視と違うと思っていますか?
プロセスはイメージと違うかもしれませんね。ですが、能力の話でいうと人が行う透視というのは、想像以上の精度を出すことが出来ます。
例えば、ギフテッドとよばれるある種のアスペルガーの人たちのなかには、脳内にテレビ画面のように見てきた物事を想像して思い返すことが出来る人たちがいます。
彼らは訓練することでそれを絵に書いてみせたりします。数年前に見た物事を、さも今そこにいるかのように、絵に書いてみせたり、解説をしてみたりすることができるのです。また、人から聞いたものも精細に絵に起こすことができます。
これは、人のイメージの力のすごさを表した事例だと思います。
占い師さんの中にも、イマジネーションの強い人がいます。その人達は、自分が相手の情報から導き出した、脳内の透視イメージを、ほんとうにびっくりするくらい詳細に構造的に示してくれます。その能力は、水晶球を覗き見ることと同義であるくらい、精細で示唆に富んだものになります。
そういう人智を超えた能力の実在を考えれば、占い師さんの想像によって提示される透視結果というのは、本当に侮ることの出来ない、精度と輝きを持ったものになるともいえるのです。
少なくとも「透視」を肩書に言明している占い師さんは本当に見抜いて見透かしてきます。あなどることのできない恐ろしい力を身に着けた人たちなんです。
個人的な体験より
透視関連で私が驚いた経験をひとつ紹介したいと思います。
私はかつてとある企業の営業職でした。あるとき、仕事でとある占いの先生に営業に行きました。目的はサービスに占いを提供してもらうことでした。その先生は占星術で有名な人でしたが、それとは別に得意な占法の一つに透視がありました。
話の流れのなかで、占いをしてもらえることになり、私はその先生に透視をしてもらいました。正直なところ、私ははじめ「占いはともかく透視?」 疑っていました。すると先生は唐突に言いました。「あなたこの仕事向いていないわね。本当は文筆業をしたいんじゃないの?」 私はその時、仕事の話をしていませんでした。ましてや文章についての話もしていませんでした。しかし私はかつて文章を仕事にしようとしていました。「どうしてそうおもったんですか?」 と尋ねると先生はいいました。「だってあなた部屋には読みかけの本が沢山ころがっていて、書きかけの原稿もあるんじゃない? 」びっくりしました。当時の私の部屋は本だらけ、書きかけの原稿はPCに眠っていました。
正直あの体験は衝撃でしたし意味不明でした。先生はたしかに私が文章を書くことを好むことを見抜いたのです。どうやって?さあ? コールドリーディングされた気配はあんまりありませんでした。それくらい唐突だったんです。その答えは先生だけが知っています。
そして、今文章を少しだけ仕事にしています。結局、向いている仕事にたどり着いたんですね。
もし、透視を体験する機会があったなら、是非試してみることをおすすめします。きっと驚きの結果を得ることが出来ると思いますよ。