願掛けには、古くからそれを後押しする道具があります。いわゆる護符というものがあって、それは今の時代も多くの人に広く扱われています。
何故、護符が今も流通しているのかというと、やはりそれはうまく扱うことで効果を産むということですよね。
今回はそんな護符について解説します。
護符について
護符は、各種厄災よけや幸運をもたらすための願いが込められた、主に一枚の紙に書がしたためられたものです。呪符ともいいますが、現代は交通安全や学業成就、商売繁盛の護符なんかが、神社にあって有名ですよね。
その扱い方は多様ですが、一般的には、願いにそった護符を身近なところに所持することで効果をえるものです。
御札も護符も、基本的には同じものです。御札は木札など厚みのある札に書かれており、護符は概ね紙に書かれています。
護符の読み方や書き方
護符の読み方については、普通の人はあまり理解する必要がないものです。ですから、要点のみ説明します。護符というのは、基本的に、願いをお願いする対象の名前と、いくつかの願いを発動するための定番文句(急々如律令等)と、目的に合わせた言霊を書におこした文字の組み合わせで出来ています。東洋系では、それは、よく知られている漢字であることもあれば、そうでないより象形文字や図に近いものであることもあります。
これは世界的にもほぼ同じ傾向があって、それぞれの文化習俗や信仰に基づいた意匠を護符に取り入れて、願いや望みへの後押しをします。
護符は、理にかなった仕組みで記載され、文化的背景をもつからこそ、力をもっていると言っても過言ではありません。
護符の使い方
護符は、保持するか、適切な場所に貼ることで意味を持ちます。常に願いを意識させるような扱いをすることができれば、より強い意味を発揮します。
向きや貼る場所というのは、その護符が書かれた背景にある信仰に依存します。たとえば神道の話でいえば、神様に捧げる護符は、神棚と同じ位置であることが必要で、向きも神棚に合わせて設置します。それらは神棚の扱い方とセットになります。
神棚等がない場合は、小さく畳んでお守りにいれたり、また寝床の下や枕の下に敷いたり等の方法があります。肌身離さず持ち歩くことで効果を出す方法もあります。
ここでのポイントは「そこに自身の願いを受け持つ護符がある」ということを意識できるかどうかです。これが、後に願望成就につながる糸口となります。
護符に対する願い方や入魂とよばれる魂の入れ方も、さまざまな手順がありますが、基本的には「あなたが願いを意識すること」「意識し続けられること」が重要で、そうなるように、護符を扱うのがもっとも効果的です。
護符を自分で書いてみたい
中には護符を自分で書いてみたいという方がおられるかもしれません。そういう書籍もありますから、見様見真似で書いてみることは可能です。書道など嗜んでいれば、それなりに見栄えのするものを書くことも出来るでしょう。
ただ、あまりおすすめ出来ない点があるとすれば、護符というのはそれを書くものの信仰であったり文化風習であったりといった、背景が重要であり意味を持ちます。
護符を書くだけの背景をもってらっしゃる方の場合は、相応の意味や効果を持ちますが、そうでない場合は、やはり、歴史ある背景をもった書き手にお願いするのが最も良いでしょう。
処分方法について
護符の処分はシンプルです。お焚き上げをするのが最も良いのですが、そうでない方法でも構いません。ようするに昨今はやりの「こんまりメソッド」と同じように「感謝を伴う処分ができるかどうか」です。こまかくハサミで切って、封筒にいれて感謝を込めてゴミ箱にいれてもいいのです。
反対によくないのは、飾ったまま放置してしまうことです。これは、かつて抱いていた願いが、現在の願いとかち合って悪さをすることもあります。一つの願いに対応した護符は、ご自身でちゃんと区切りをつけて処分するようにしたほうが良いのです。
護符の考え方まとめ
以下、まとめです。
護符や御札というのは、またそういうツールというのは、基本的に願う者の希望を後押しする為にあります。
強い思いに対して、書をもって印(しるし)を残すことで、思いを消すことなく忘れることなく維持して、求める願いへとつなぐためのツールなのです。
引き寄せの法則という本がありますが、あれも同じ考えです。人は、一つのことを強く意識しつづけることで、ものごとを「そうなるように向かわせる」潜在能力を持っているのです。
それはとてつもない力があり、ケースによっては良くない使い方もできます。
その力を、自身の内外に引き出すために護符というのは利用するものなのです。