さて、占い師さんとは何でしょう?
素朴な疑問にお答えしたいと思います。そもそも占い師さんとはどういった役割の存在でしょうか? 広義には、これは占いの手法を理解し、占いをする人すべてが含まれます。一般的には、相談者の持ち込んだ質問内用を占いによって診断し、その結果を伝えてくれる人の事ですね。
占い師さんは、その知識をどこで身につけたのかというと、最近では占い系のフリースクールが多いです。一昔前は、お師匠様について学ぶ、華道のような家元スタイルも一般的でした。スクールという点では今も昔も変わりませんが、昔は師匠から弟子への一子相伝めいた側面をもつものもあり、今ほど手軽ではなかったかもしれません。
さて、多くの場面で占い師さんは、顧客相手に診断をする方々を指しておりますが、その存在は幾つかに分類することができます。
占い師さんの分類
路上占い師型
人々がイメージする最も一般的な占い師さんは、路上占い師さんが一つあると思います。大きな街の駅前に小さな椅子とテーブルを置いて、東洋系であれば手相や人相や推命術、西洋系であればタロットや占星術や水晶を駆使したチャネリングなどで診断をしてくれる方ですね。近年ではこれに「占いの館」というスタイルが加わり、店舗形式やデパートの隅を間借りして営業するスタイルもあります。
最も母数が多い層ですが、最近は路上だけでなく館に属する方も多く、また電話占いの普及により、その営業スタイルは変化を始めています。
鑑定事務所型
占い師さんの中には、自ら事務所を構える方も多くおります。これは、西洋系よりも東洋系の伝統的な四柱推命や姓名鑑定等を行う占い師さんに多いと感じております。西洋占星術系はアカデミックな方面に行くイメージが強く、あまり対面鑑定を行なっているイメージはありません。
鑑定事務所系には、診断結果のみを体系化して伝える営業スタイルと、その他クッズ販売をセットでおこなう店舗スタイル、そして相談内容に対して親身になって応える対面鑑定スタイルがあり、一番最後の人はしばしば○○の母や○○の父などと親しみをもって呼ばれます。彼らは、占い以上に人生相談のスペシャリストであることが多いと思います。
占い学者型
占い師の中でも、西洋占星術を扱う人などは、対面鑑定を経て研究家や学者になることがあります。これは、西洋占星術が高度かつ複雑だからというのもありますが、彼らはワークショップは行いますが個別の相談に対応することよりも、占星術の学術的な分析と応用に心を砕きます。またアカデミックな本を出すこともあります。
占いライター型
スクールを経て占いを嗜む人のうち対面鑑定などをあまり好まない人はライターになります。占い師と兼業の人も多いですが、ジョブスキルとしては別のものを持っていると考えていただいて良いと思います。これは、これは雑誌が出始めてから出て来た職業で、主に雑誌を中心に記事や企画作成とセットで行います。最近では、このライターというのはネットの占いサービスを中心に増えることも多くありました。※このブログの配信者である私も、分類としては占いライターにあたる存在だと思います。
大別すると、以上のような感じで「対面鑑定をする人」と「しない人」に分けられると思います。前者と後者ではそのスキルがちょっと異なっており、それは営業スタイルによって分かれている、というようなお話になります。
占い師さんの選び方
占い師さんの選び方は、相性というのもありますが、基本的には「その相談内容」と「ご自身がどういった後押しをしてほしいのか」によって変わる考えていただいて良いでしょう。
相談内容で考える
もし、あなたが人生や家族といった生活に根ざしたやや重い相談内容を持っている場合は、東洋系のベテラン占い師さんに相談するのが良いでしょう。そういう方々は占法の他に、人生の先輩として様々な問題解決の事例をストックしており、かなり踏み込んだ重い問題の相談にも乗ってくれます。逆にややライトな相談──恋愛や結婚相性や、仕事の悩みなど、若年層の方々が抱える相談については、説教めいた話になることもありますので、そういうものが嫌な場合はサケたほうが良いかもしれません。そういう相談は、同世代かすこし上あたりの西洋系のタロットや西洋占星術の先生とお話をしたほうが、いろいろと目線も合って盛り上がる物があると思います。
後押しによって考える
占いは結果を知ることだけではなく、一歩を踏み出す後押しでもあります。ですから占い師さんを選ぶというのは、ご自身が、どのような言葉で前に進む事ができるようになるのか、というのは一つの基準になりえます。概ね、多くのベテラン占い師さんは親身になってくれますが、強い口調の先生ややさしい口調の先生など様々です、事前にどんな言葉が欲しいのか分かっているようであれば、ネットで調べて先生の鑑定スタイルを知るのも良いでしょう。
ただ、いずれにしても、これは相性によるところが大きい側面もありますから、まずは会って鑑定をしてもらう、というのが最も正しい判断かもしれません。
当たる?当たらない?
さて、最後に一番重要なお話です。
個人的に思うのは、占いしさんが当たる、当たらないという話は、その相談者との相性が最も大きく影響すると感じています。
占い師さんは、鑑定時に相談者さんの持ってきた情報を占いとあわせて自ら、相談者さんの印象や相談内容を含めて判断します。それは、生年月日や名前だけでなく、性格、家族構成、仕事、趣味、そしてお悩みの内容等を踏まえてトータルで分析することでなされるものです。その結果として、占い師さんは当たる判断をしてくるのだと思っています。個人的に感じるのは、対面鑑定歴の長いベテランの占い師さんは、占い以外の推察力やコミュニケーション力というのが優れており、その見抜く力は凄まじいものがあると思います。
筆者は、かつて仕事上占い師さんと何度もお会いする機会がありましたが、優れた対面鑑定師は『百戦錬磨の営業マン』を超える、会話力と洞察力を持っていると感じました。これに、占いというツールが加わることで、本当に悩みや状況や将来について、的確な言葉を”当てて”くることが出来るのだと理解しています。
つまりは、最も重要視すべきは、占い師さんの対面鑑定経験だと、私は思っています。それが、当たるに繋がる能力と密接に関係していると感じています。
以上が、占い師さんについてのお話になります。参考になりますと幸いです。