人の意識には、意識領域と無意識領域というものがあります。
あなたの多くの行動は意識することで、適切な選択がなされていると考えがちですが、実は人の振る舞い、特に中長期的な選択というのは、その根底にある無意識領域のほうが、大きな影響をおよぼしていることのほうが多いのです。
その無意識領域についてのコントロール法について説明したいと思います。
無意識とはなにか?
まず無意識とは何でしょうか?
無意識というのは、日常生活において思考化、言語化されることなく、あなたの行動をコントロールしている「規範」になります。
なんだか難しい定義に聞こえるかも知れません。
簡単に説明すると、あなたは行動を決めるとき、多くの「成功体験」と「失敗体験」に基づいて判断をしています。その判断は、極めて個人的なものであり、時に世間一般の合理性とも異なるものです。
それはネガティブなものについていえば、いわゆるコンプレックスとよばれるものでもあります。
ですが、あなたは、その行動を選んだ理由を自覚していません。何故そうなったかを自覚せずに行動させてしまうものが、無意識なのです。
無意識に気づく方法
では無意識とはどうやって気づけば良いのでしょうか?
よく、催眠術師や心理学者が行う方法は、リラックス状態で行うカウンセリングですね。これは、あなたが心を開いた状態で、幾つかの質問をすることで、普段意識していない領域の根本情動を探る目的があります。
カウンセラーさんは、そういった問いかけに強いですが、個人でもコツさえ掴めばできます。
まず大前提として、無意識領域の事柄というのは、すべてあなたの過去=幼少時に存在しているものです。
あなたの行動を阻害しているのは、幼少時のネガティブな体験であることがほとんどです。
あなたはそれを思い出すために、まずリラックス状態で「今うまく行っていない事柄の原因」を探るようにするのです。
そして考えましょう。同じような状況が過去に無かったか?
するとだいたい似たような体験をしていて、その当時のあなたの体験と感情を思い出すことが出来ます。
その体験が思い出されたら、行うことは2つあります。
1.相関関係を理解する
これは、原因を確認する行為です。あなたが何故それをしているのか?なぜそうなったのか?過去をつぶさに思い出して、どうしてそういう判断をし、それが今にどう影響しているのか考えるのです。相関関係を客観的に理解することで、トラウマは唯のワンシーンへと変換されて、あなたは心を落ち着かせることが出来ます。
2.当時とは違う合理的な選択にチャレンジする
さらに、おすすめしたいのは、今当時と同じ状況があるなら、当時とは違う今の知識や能力でもって、別の選択をするのです。これによって、あなたはネガティブな無意識の影響を拭うことができます。
無意識を利用する
最後に、無意識の上手い使い方をお知らせします。
あなたが無意識の影響を自覚したなら、それを少し変える必要があります。
前段で別の選択をすることを進めましたが、それに加えて、トラウマの上塗りをする必要があるのです。
無意識の影響というのは、過去の出来事も含めた現在に続く一連のストーリーをひとまとめにすることで、ポジティブなものへ塗りつぶすことができるのです。
あなたが、無意識の原因に気づき他のチャレンジをしたならば、ぜひそれによって成功を得て、またその喜びを心に刻んで下さい。
そうすることで、今度は、過去のネガティブイメージをポジティブのためのトリガーにすることができるのです。
無意識を意識し、新たな暗示によって行動を変える。それによって、あなたは無意識をポジティブなものとして利用できるようになるのです。