占い師になるには?②〜占いビジネスとその可能性

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ここでは、占いという仕事について具体的に説明したいと思います。

あなたは、占いという生業についての、市場規模をご存知でしょうか?

日本における占いの市場規模は約1兆円と言われています。大きいのか小さいのかよく分かりませんね。ちなみに基準として別のビジネスの市場を申し上げますと、ゲーム市場が5兆円、自動車産業は60兆円の市場規模があると言われています。

なぜそんなにも大きな規模なのでしょうか?

それは、ここ20年の間のインターネットにおける占いサービス発達したことと、電話占いが非常に活況となっていることが影響しています。電話占いの規模は、それだけで数百億円にのぼるそうです。つまりは、情報化社会であることが占いに大きな影響を与えているのですね。

もちろん、あなたが目指すのは、さしあたって「占い師」でしょうから、その規模感は関係ないものかもしれません。ですが、一方で、それは確実にそれだけの市場がある=お客さんがいるということなのです。

さて、そんな、占いサービスの種類についてはどんなものがあるのでしょうか?

メジャーな占いサービス

占い産業においては、大きくは4つの分類があります。

対面鑑定系、メディア系、コンテンツ系、学校・サロン系です。

1.対面鑑定系

対面鑑定は、占い師さんと診断者が1対1で行う占いですね。

メジャーなものは大きく3つあります。一つは路上占い。これは大都市の駅前などに行くとよく見かける占い師さんですね。

もう一つは館系占い師。こちらは主要な街に存在する占い館での営業をしているものです。館の営業スタイルは様々で、アパレル系テナントビルに入っているものもあれば、ビルのフロアを借りて、独自に営業している所等もあります。

最後は個人事務所です。路上占いや占い館を経て、お客さんがついた占い師の先生は、個人事務所を開くという流れがあります。名の知れた著名な占い師さんの多くは個人事務所をやっています。

2.メディア

続いて、メディア系の占い師さんです。

このカテゴリの占い師さんは、雑誌やネットメディアを主な活動の場にしている先生です。その出自は様々で、占いを趣味としている人がメディアとの関係をきっかけに、記事を請け負ったものから、ネットで個人的に活動をしていた先生にメディアのほうから依頼したケース、そして対面鑑定が転じてライティングをするようになったものまで、様々にあります。

当たり前ですが、文章をたしなみ、企画の作成、記事の執筆を得意とした方が多いのが特徴です。求められるのは事務処理能力ですね。また、近年ではネット上の占いコンテンツの発達により、WEBへの掲載が多くなっているのも特徴です。

ですが一方で、これはあらゆる占い師さんが「持っていたほうが良いスキル」であるとも思います。

3.コンテンツ系

続いてコンテンツ系です。

これは主なものは占いの通信サービスです。これは2000年代の携帯端末やインターネットの発達に伴って生まれたジャンルです。インターネットと占いというのは、実は非常に親和性が高く、一頃はウェブやモバイルの公式サービスが数多く存在していました。当サイトでも時折取り上げていますが、いまでもそれらは残っており、根強い人気があります。

これらは、占い師さんが監修という形で関わるか、制作に参加するパターンがあります。制作は、企業に勤めるケースと、外部から関わるパターンがあります。

また、前段で市場規模の大きな割合をしめていると申し上げた「電話占い」というのも、昨今急成長をしたジャンルになっています。これは直接鑑定を受けられない遠方の方々の大きな助けとなっています。

これらコンテンツ系の占いは、初期はIT系企業が様々にやっていました。その質は高いものから低いものまでさまざまでした。

現在では、ITであることには変わりありませんが、しっかりとしたノウハウを持っている会社だけが残っている印象ですね。ウェブの有料占いサービスは、かなり「本気」で占いに取り組んでいる会社がほとんどです。

電話占いについては、上記の占い系のIT企業のほかは、占い館をやって多くの先生を抱えていたところがほとんどです。それらは、かなり高い質を保っています。昨今もっとも占いビジネスとして経済的に盛り上がっている業界ですね。

4.学校・サロン、イベント関連

最後は、学校やサロン、イベント関連です。

占いを学びたい人の為の場としての学校は今でも数多くあります。これはしっかりとしたカリキュラムをもったスクールから、個人営業のものまで様々です。

また、それとは別に、占いやスピリチュアル系のメソッドを広く楽しむための場を提供するサロンや、イベントビジネスというのも存在します。

ある程度の人気占い師さんが主催するものもありますし、占いサービスを提供している企業が企画するものものあります。サロンとイベントは隠れたジャンルで、人気の占い師の先生は、かなりの顧客を抱えています。

個人の目標としては、サロンやイベント主催というのは、選択肢として入ってくると思います。とくに最近は、占い師というのはライフスタイルアドバイザーとしての役割もあって、そういった”集まり”に可能性の強い業種だと思います。

また、それ意外にも例えばユーチューブ等でのライブ情報発信等は、大きな可能性がありますね。

それぞれのジャンルにおける「値段」は?

さて、最後にこれらの業種から、占い師さんがどういった収入を得ているのかをお知らせしたいと思います。

これらは皆さんが最も気になるところでしょう、

1.対面鑑定

まず路上占い師です。よく大都市の駅前にいらっしゃる路上占い師さんはだいたい20〜30分で3000円前後が相場です。これは占い館の対面鑑定もだいたい同じくらいです。一方でこれらのサービスは、時間あたりで料金が積み上がるケースがあり、1時間の相談で4000円〜6000円というのもありえます。

個人事務所の占い師の先生になってくると、もう少し料金が高くなります。20〜30分で5000円スタートというのも珍しくなく、区切りとしては1時間1万円というのはスタンダードだと思います。また、人気の占い師の先生ですと、1時間2万というのもあり、経営者向けの口コミでしか予約のできない占い師の先生であったりすると、さらに高額の鑑定料金を請求する先生もいます。

いずれにせよ、占い師というのは、たとえ駆け出しであっても時給換算でかなりの額が得られることは間違いないのです。

2.雑誌・メディア

雑誌、メディア系は、正直な所、ケースによってまちまちです。

駆け出しの占いライターさんの場合は、12星座の月運テキストを書き起こして、1万円〜2万円等などあります。ですが、安い仕事では、1万円を割ることもあります。

一方で、雑誌で人気の占い師さんの大特集になると、占い特集あたりで5〜10万円等を得るケースもあります。また、毎月の占いを納品することで、月額グロスで支払いをしてくれるメディアさんもあります。

このあたりは雑誌社さんやメディアさんのページ単価に依存しています。昔は最低2万〜程度でしたが、ネットがでてきたことと、紙媒体が売れなくなったことから、情報単価が著しく下がっているという状況もあります。ですから、雑誌やメディア系の請負ライティングで収益を得るというのは、正直な所ちょっとむずかしい時代だと思います。

ですが、名前があって集客力があればそれは別の話です。現代の情報単価は、どうしても名前に引っ張られる部分があります。

そして、実は最近は既存の情報メディアに頼らず、自ら発信をするという選択肢も可能です。

もし、雑誌やメディアでおカネを稼ぐのであれば、自ら発信したほうが、最終的な実入りが良いのです。

3.インターネットサービス

インターネットサービスにおける収入は、作る側と、監修側で異なってきます。

まず監修側の場合は、売上あたりのレベニューシェアが一般的で、率としては売上の3%〜50%まで様々にあります。大御所の占い師さんほど料率が高い傾向がありますが、そうでない場合はだいたい10%〜30%が一般的です。入金額のイメージでいいますと、たとえば有名なヤフー占いは月商で100万を超えるものもあります。そのうちの10%〜30%ですから、なかなかの金額であることが理解出来ると思います。監修者は一度サービスを作ってしまえば、以後は、そのサービスが存続している限り、売上のうちのレベニューが振り込まれます。

しかしこれは、ようするに「著名占い師」にしかできない仕事ですね。

次に作る側ですが、これは請負いと法人に社員として務めるケースとがあります。

請負の場合は、たとえばテキストをサービスのために書き起こした場合、0.5〜2円まで様々です。これは金額感でいうとどうかといいますと、0.5円のテキスト執筆ですと時給換算でおそらく500円に満たないしんどい仕事になります。2円だとうまくすれば時給1500円〜2000円くらいの金額感があり、しっかりやることで月収で30〜40万程度まで届くケースがあります。

その他、社員として勤める場合は、その会社の給与水準によります。

最後に電話占いの占い師さんについてです。

これは各電話占いサービスの値段を見ていただければ解ると思いますが概ね1分あたり200円〜300円となっています。電話占い自体の売上は20分〜30分あたりで4000円〜9000円まであり、基本的には占い館よりも良い金額です。しかし、電話占いの運営者はここから管理費を取ります。

その額は、会社によって違いますがだいたい50%〜70%までとかなりの金額を持っていきます。つまり、つまり20分4000円だとしたら、その半額から7割ですから、2000円〜1000円程度ですね。

なぜそんな料率をもっていくのかというと、運営者側のシステム費用と広告費があるのです。そもそも、電話占いというのは、その占い会社のブランド名による集客に依存しています。占い師さんの為に集客をしてあげているのです。

ですから、それだけの中抜をする必要があるといえます。

ですが、一方で単純時給換算で考えてください。20分1000円だとしたら、60分=時給3000円なんですよね。

時給としては申し分なく、人気の電話占い師さんであれば、時間の自由度にくわえて、集客までもしてもらえることから、路上や館でお客さんを待つよりも、大いに稼げる仕事となっているのです。

4.学校・サロン

最後は、学校やサロン、イベントサービスについてです。

学校については、通常の専門学校の職員、或いは外部教師の金額程度の売上になります。ただし、こちらも占い系のコンテンツ会社と同じで、勤める&関係することができれば、定期的な実入りが期待できます。

ですが、学校で教鞭をとるにしても、実績があることが必須ですので、いきなり請け負うようなことは出来ないでしょう。

一方でサロンは、ある程度の認知が成された段階で、様々に可能性があります。

サロンは、昨今はやりのオンラインサロンも存在しており、その料金体系は会員制のものと都度払いのものがあります。それらは1時間のイベントで3000円〜から10000円まで様々です。

また、個人による、例えばタロット占い講座というのも、知名度次第では、しっかりと稼げる仕事ではあります。

昨今のユーチューバーによる個人PRを見ていればわかるようにサロン系やイベント系は、本人の知名度があれば、大きく稼げるジャンルではあります。

講座というより、本人のパフォーマンスとして収益を得るのであれば、You Tube等を連動させたり、ライブ配信をする等試みることで、可能性のあるジャンルですね。

あなたが目指すプロとしての最低ライン

ここまで見てきて抱かれる感想は「ピンキリ」である、という所だと思います。

それでは基準になりませんよね。占い師になりたいのにどれを目指したら良いのかわかりません。

ですから、目標とするのは、占い師としてのすべての基準であり必須スキルである、対面鑑定にしましょう。

価格ラインとしてはまず最低ラインとして時給3000円を目指しましょう。

これは、1日3時間程度の鑑定をするだけで、1万円前後を稼ぐことを目標とすることです。多くの職業の時間あたりの給与を考えると、この最低ラインは破格のものです。せっかくの占いをちゃんと身につけるするのであれば、それくらいでなければいけませんよね。

仕事先としてオススメしたいのは、友人や紹介づての鑑定。その次は、電話鑑定、メール鑑定、チャット鑑定ですね。もちろんコロナが開けたら対面鑑定もしっかりとしていきましょう。

当ブログでは、それらの業務がこなせるような説明をしていきたいと思います。

次からようやく学びについて触れます。当サイトを通して占いを学ぶにあたって、必要なものをご紹介したいと思います。

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占いをしたいなら知っておきたい、占い師になるための基本的な心がけ。
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実はとんでもない市場規模がある、占い市場についての解説。
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占い師になるために必要な、最低限の物をご紹介。
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占い師になるために、当ブログにおけるシンプルな手順。
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