占いを学ぶ②〜占いの種類について

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ここでは初心者に向けて、占いについて共有すべき基本的な、占いの種類についてお伝えしたいと思います。

メインでお教えするのはタロットが中心になりますが、それ以外にどんな占いがあって、どういう使われ方をしていたのかを知ることは、占い師としてのスキルの幅を広げます。

プロとして活動をするために、知っておいたほうが良い最低限の、ごくオーソドックスな説明ですので、本格的に占いを勉強する前にざっとお読みいただければと思います。

占いには命卜相の三種がある

占いには命卜相という三つの分類があります。

なんだか小難しい言葉に見えるかもしれませんね。これは命(めい)、卜(ぼく)、相(そう)と読みます。

それぞれ特徴が異なったものになっています。

1.命占(めいせん)

まず命占についてご説明します。

命占は、命という漢字が入っているとおり、生年月日から物事を占う占術全般を示しています。

メジャーなものでいいますと、西洋占星術、四柱推命ですね。これらは、生まれ日を基準にして、天体の運行や暦と照らし合わせて、結果を導き出す占いです。

これらの占いは生年月日を見るので、個人を占うことに特化した占術だと感じるかもしれません。しかし、実際には個人診断というのは後付のもので、元々は別の物事を体系的に把握するために発達したものでした。

それは、暦による天候や四季の予測になります。

そもそも、西洋占星術は天体の定期的な運行と暦を連動させたものになります。また、東洋系の四柱推命等も、暦上の六十干支(ろくじゅっかんし)、十干十二支(じゅっかんじゅうにし=甲乙丙丁戊己庚辛壬癸と子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)といった物事のサイクルを予想するために暦と連動して作られたものでした。これは、かつて農耕が発達したころに、1年のサイクルを見通すために発達したものです。

それがある時から、ある特定の日=誕生日についても占うことで個々人の性質を分析する、というような使われ方になったのです。

占星術とは洋の東西にかかわらず、暦なのです。これを知っているかいないかで、占星術の考え方が全く変わってきます。

たとえば星占いというのは、ある1年のサイクルに基づいて物事の変化を観察する学問なのだということです。

そういうサイクルを理解することは占星術を学ぶ上で非常に役に立ちます。また多くの占い、例えば別の分類にあたるタロット等にも運命や人生や生命のサイクルが記されていることもすんなり理解出来るようになると思います。

占いというのは、サイクルに紐付いた「人間が生きるための知恵」なのですね。

2.卜占(ぼくせん)

続いては卜占です。

卜占は、道具と偶然性を利用して、物事の判断のきっかけを導く占いです。

具体的には、タロット、六十四卦(易占い)などがそうです。

これらは、世の物事の有り様が記されたツールをある一定のルールでもって使います。それらを無作為に”引く”ことで、それらの組み合わせから、意味を導き出し、思考や判断を助けるのです。

卜占は、占術によって非常によく考えられた奥が深い仕組みを持っています。その仕組というのは、命占のところで説明したとおり、だいたい運命や生命のサイクル=「世の中に対する分類」が裏側にくみこまれています。

タロットは人の有り様や命の有り様、運命の有り様をサイクルにしてカードに割り振っています。易占いは、世界の有り様を、陰と陽の状態によって振り分けています。

それらを現実の事象と組み合わせ照らし合わせることで、結果を導きだしているのです。

卜占は表層だけをみると暗記ばかりでしんどそうに見えますが、このサイクルや裏側を理解すれうば案外すんなりと身につけることが出来ます。

また暗記をしなくても、素人でも意味がわかる書籍があれば簡単に占うことが出来る、という点では非常に分かりやすい占いといえます。

3.相占(そうせん)

最後に相占です。

相占は、物事の形をみることで、結果を導きだす占いです。

これは言葉のとおり、顔相や手相といった占いを表したものです。対象となる、そのものの形を見て判断します。歴史で習ったかも知れませんが、古くは、亀甲占いという亀の甲羅を焼いてそのひび割れた形で物事を判断する占いなどがあります。

また姓名鑑定も、名前の相をみることで結果を占う診断です。

これらは流派別にこまかな体系があり、命占と並んでなかなか身につけるのが難しい占いです。一方で、一度身につけてしまえば、相手のシンプルな情報だけで占うことができるので、手軽であり、根強い人気のある占いとなっています。

学びのコツは、背後にある思想や哲学を理解すること

以上、占いの三分類を説明しましたが、これらの学びのコツは、ただ暗記するのではなく、背景を知るところにあります。

当サイトでは、初心者にとってもっとも理解しやすい卜占のタロットリーディングをメインとします。(※西洋占星術について、あいずれまたコンテンツを追加したいと思っています)。

それでは次の回ではタロットカードについての説明をしたいと思います。

占い師になるには?①〜占い師って何?
占いをしたいなら知っておきたい、占い師になるための基本的な心がけ。
占い師になるには?②〜占いビジネスとその可能性
実はとんでもない市場規模がある、占い市場についての解説。
占い師になるには?③〜揃えなければならないもの
占い師になるために必要な、最低限の物をご紹介。
占いを学ぶ①〜学びに際して初めにお伝えしておきたいこと
占い師になるために、当ブログにおけるシンプルな手順。
占いを学ぶ②〜占いの種類について
知っておきたい占いについての基本的な知識。
占いを学ぶ③〜タロットの基本と覚え方のルール
占い師に適した、タロット占いのススメと、基本的な解説。
占いを学ぶ④〜タロットの覚え方のコツ(大アルカナと暗記法)
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