占い初心者に接していると、多くの人が独学でどこまで学べるのか?という質問をしてきます。その中には占い師になりたい訳ではない、という方もいます。
独学というのは、ようするにコストをかけずに興味を楽しむことの現れでしょう。それから占い師をめざさない、というのも納得できます。
仕事にできなくても、タロットが出来たらたのしいですしね。
今回は、そんな「占い」を趣味とすることについて申し上げたいことをいくつか。
独学の占いだって立派な占い
多くの占い初心者は、占いというものの勉強は掴みどころのないものだと思っています。これは、ある一面ではそのとおりですが、一方で現在ではさまざまな占いの学び方が発達していますから、初心者であっても、独学でもすんなりと占いを身につけることが出来ます。
同サイトでもそれはさんざんお伝えしていますね。
ですが、独学ではどうも”学び”としては、足りないのではないか? と思われる方もいらっしゃいます。そういう懸念を抱く事も良くわかります。
他の人のメソッドや占いについて、教えを乞う事は大事ですが、一方で占いというのは、その判断、理解、そしてアウトプットの大部分を個人のセンスに委ねる思考法&判断法でもあります。
つまりは、占いの基本的な”ツボ”を理解した上で、あなたが占いをしているのであれば、それは独学で身につけたものであっても、本業のひとからみて、違うと思われても、占いとしては全く正しいものだということです。
実は大切なのは「占いの方法」ではなく「占う」という行為そのものなのです。
占いというのは、何かを見て、考えて分析し答えを出す、というプロセスでしかありません。極端な話、テストの時に鉛筆で◯×を判断するように、何かの答えを出せるのであれば、それは立派な占いなのです。
あなたがそれを使いこなせているのであれば問題ありません。
ですから、占いを学ぶ場合は「正しい」よりも「使いこなす」を念頭に身につけるようにしましょう。
自分だけでなく他者を占う
もう一つ、独学や趣味として占いをする上で申し上げたいのは、他人を占う、ということです。
私は、個人的には、占いというのは、他人や他者、外の物事をうらなうことに、醍醐味があると思っています。
もちろん、自分の判断に使うことも有用ですが──占いをやっている人はわかりますが、自分の判断とは実は大体答えが出ていて、補足以上のものは得られませんよね(もちろんそれが重要なのですが)。また、結局、良い判断であれ悪い判断であれ、自身の意思によって着地が歪められてしまうこともあります。
自分を占うのって、どうしても自意識があるので客観的になれず、実は結構難しいですよね。
対して、他者を占うというのは、自分を対象としないことの「自由さ」があるんです。存分に、相手に答えを返して、占いの有用な部分を利用することができます。
ぜひ、独学で占いを学び、身に付ける過程で他者を占って下さい。
そうすることは、占いの楽しさを素晴らしく引き出してくれます。